2026.01.29
- 取り組み
つながる言葉、広がる笑顔 失語症会話サロン
友志会グループでは、失語症の悩みを抱える方やそのご家族が集い、言語聴覚士や意思疎通支援者と一緒に会話を楽しむ「失語症会話サロン」を定期的に開催しています。
第5回目となる今回は、通所リハビリテーションヒバリゆかいで開催し、30名を超える方にご参加いただきました。


失語症になると、話すこと、聞くこと、読むこと、書くことなどが難しくなり、日常生活のさまざまな場面でコミュニケーションの壁に直面します。例えば、
- 言いたい言葉がすぐに出てこない、文にならず単語だけになってしまうなど、頭では分かっていても言葉にできない状態。
- 話が速いと理解が追いつけない、長い説明が理解しづらいなど、ことばはわかるけど意味が理解できない状態。
- 文字は分かるのに意味が理解できない、書こうとすると違う文字になってしまうなど、読み書きが困難な状態。
このような状態が続くと、人との交流を避けてしまい、外出の機会が減り、社会から孤立してしまうこともあります。
この会話サロンは、同じ悩みを持つ方やご家族同士が集い、交流を深めながら、
「また話してみよう」「外に出てみよう」
そんな前向きで活動的な気持ちを育むことを目的に開催しています。





何度も参加されている方も多く、会場では自然と会話が生まれ、和やかな雰囲気の中で進行しました。
前半は、参加者の皆さんが会話のテーマを箱(ラッキーボックス)から引き、
「行ってみたいところは?」「お正月の過ごし方は?」「冬になると食べたくなるものは?」など、テーマに沿ってお話をしていきました。
途中で言葉が出てこない、会話がうまくつながらない場面もありますが、言語聴覚士や意思疎通支援者だけでなく、参加者同士でフォローし合う姿も多く見られました。


後半はご家族同士で集まり家族会を開催し、日常生活での悩みや工夫、対応の仕方などについて情報交換を行いました。
「こんなときはどうしていますか」「家ではこう工夫しています」など、同じ立場だからこそ分かり合える話題も多く、互いに支え合う時間となりました。





その間、参加者は絵馬に今年の目標を書き、最後に会場へ掲示しました。
そこには「仕事のこと」「趣味のこと」「家族とのこと」一人ひとりの前向きな思いが並び、
ご家族にとっても、普段はなかなか聞けない気持ちを知る時間となっていたようです。
失語症は見た目では分かりにくい障がいです。そのため周囲に理解されにくく、疎外感や孤独を感じてしまう方も少なくありません。
だからこそ、安心して話せる場所が必要です。
参加するたびに「また来たい!」と思える、そんな場所であることを大切にしながら、
人と人をつなぐ場として、会話サロンを少しずつ広げていきたいと考えています。
この記事を書いたのは…

広報 スズキ
2019年より現職。
東京からIターンで栃木に。写真や動画を撮ったり、紙物を作ったり、YouTubeの編集したり、お米を作ったり。