2024.08.02
- 介護
レポート! 第12回夢彩ずっと元気教室
こんにちは!友志会グループの鈴木です。
皆さんはパリオリンピック見ていますか?鈴木はついつい盛り上がって夜更かしをして見てしまうのですが、睡眠不足は熱中症を引き起こす要因のひとつだそうです。今年もまだまだ暑さが続きますので程々に応援していきたいと思います。
さて、7月28日に茨城県猿島郡境町の介護老人保健施設 夢彩の舎にて夢彩ずっと元気教室が行われました。今回で12回目の開催となり、毎回たくさんの方に参加いただく当イベントの様子をお届けしたいと思います!
夢彩ずっと元気教室とは?
介護が必要な状態をできるだけ予防し、健康な生活を長く続けるための「介護予防」を地域で推進することを目的に、2ヶ月に1度、夢彩の舎で定期開催をしている。主に夢彩の舎セラピストによる身体機能を維持するための生活・運動習慣の講義や、簡単にできる体操指導などを行っており、境町民をはじめとした周辺地域の方が、無料で参加することができる。
目的は健康寿命を延ばすこと!
今回のテーマは社会問題である「認知症」の予防について。講師は夢彩の舎 理学療法士の渡辺塁さんです。
まず、認知症は単なるもの忘れではない、発症すると日常生活や社会生活に支障をきたす脳の病気であること。その認知症の基礎知識や予防法、運動方法などを知ってもらうことで、健康寿命をのばしていくことがこの教室の目的であると話がありました。
老化による物忘れと、認知症による記憶障害の違いを答えられますか?
認知症は、今まで当たり前にできていた日常生活や、誰かと交流したり出かけたりする社会生活が、いくつかの脳の障害によって支障をきたしてしまう状態を言います。
この「認知症」と老化による「もの忘れ」の違いを判断できず、発見が遅れてしまうことがあります。しかし、この2つには明確な違いがあるそうです。
もの忘れと認知症では、忘れる内容が異なります。
まず、一般的なもの忘れは体験の一部を忘れてしまうことを指します。
例えば、昨日晩ご飯を食べたことは覚えているけれど、何を食べたかを思い出すことに苦労した経験があるのではないでしょうか。この何だっけ?と、忘れてしまった自覚があることがもの忘れの特徴で、これは一般的な老化現象だと言います。
一方で、認知症による記憶障害は体験そのものを忘れてしまうことを指します。
晩ご飯に何を食べたかでなく、食べたこと自体を忘れてしまうこと。そして忘れたことを自覚していないことが特徴だと話がありました。
また、症状の進行が少ない老化によるもの忘れに対して、認知症は進行が見られることがあります。ですが、認知症を早期に発見し治療やケアを開始することで、症状を和らげ進行を遅らせることができます。そのため周囲の人が本人の変化に気づくことも大切だと言います。
できることが大切じゃない!もがくことが大切!
教室後半はいくつかの認知症予防の運動をレクチャーしました。簡単に2つをご紹介したいと思います。
拮抗体操その1
椅子に座った状態で右手をグーで膝の上をトントンたたきながら、左手は、パーで膝の上を前後になでなでします。
「せーの」の合図で今度は右手がパーで前後になでなで、左手がグーでトントン叩きます。これを何度も繰り返します。
自分のタイミングでなく、どなたかに「せーの」の合図を出してもらうと良いでしょう。
拮抗体操その2
椅子に座った状態で右腕は上・横・下と3拍子で動かし、左腕は2拍子で上下させます。
童謡の「もしもしカメよ~カメさんよ~♪」でおなじみのうさぎとかめのリズムに合わせてやると歌の最後は右腕も左腕も下で終わるので、出来ているか確認しやすいですよ。
会場を見回すと、出来てない人もチラホラ。いや出来ていない人の方が多いような…(笑)
でも大丈夫だそうです!これは若いから出来るとか、出来ないと認知症になるリスクがあるのではなく、普段使ってない脳を使ってもがくことが大事だと渡辺さんは伝えていました。実際にやってみると結構難しいのでぜひご自宅でもやってみてくださいね。
まとめ 社会とのつながりを維持するために
認知症にならないためには、
・食事をきちんととること
・興味関心をいつまでも持ち社会交流すること
・適度な運動をすること
の3原則が大切だと渡辺さんは言います。
特に社会交流が大切で、定年退職や大切な人を失うなどのライフイベントをきっかけに社会とのつながりを失うことで、認知症しかり、フレイルなどの身体機能の低下につながってくると言います。そのため当教室など外との交流する場を有効に活用いただいて、つながりを大切にしていってもらいたいと最後にお伝えしました。
夢彩ずっと元気教室には、リピーターの方も多くいらっしゃり、教室の中でコミュニティーができています。そして、リピーターの方が友人やご近所さんを誘いいただき社会交流のきっかけをつくってくだっていることがすごく良いなと感じました。
私もついつい自宅と職場との往復になっていますが、定年後のことを考えて今から色んなコミュニティーに参加した方がいいな~と思いました。
夢彩ずっと元気教室は奇数月の最終日曜日の10時30分から開催しています。ホームページの他、境町の広報誌などでもお知らせをしていますので、ぜひお気軽にご参加ください!
この記事を書いたのは…
広報 スズキ
2019年より現職。
東京から栃木に移住。写真や動画を撮ったり、紙物を作ったり、YouTubeの編集したり、お米を作ったり。
最近はちょいちょいYouTubeに出ることも。