2024.08.28

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石橋高校野球部の甲子園出場帯同レポート⚾!

石橋総合病院の理学療法士宇賀神 允が、第106回全国高校野球選手権に出場する石橋高校野球部に帯同し、
現地での練習のサポートや、宿舎でのケアなどの活動を行いました!
宇賀神の甲子園での活動紹介を中心に、試合を控えた選手たちの過ごし方や練習の様子など、試合の裏側をご紹介します!

宇賀神 允

石橋総合病院の理学療法士
リハビリテーション科では急性期・外来チームに所属し、臨床では術後の膝関節・肩関節疾患の患者さん、外来では野球選手を中心としたスポーツ選手のリハビリを担当する。

帯同のきっかけは?

石橋総合病院にはスポーツ外来があり、そこで私は野球選手を中心とした多くのスポーツ選手のリハビリを担当しています。
また外来診療の他にも、12年前から毎年石橋高校で地域の学童野球選手を対象とした野球検診を行ってきました。
このようなご縁があり、今回石橋高校野球部の甲子園出場に際し、
私もチームに帯同して選手の支援をさせていただけることになりました。

現地ではどんなサポートを?

現地では、宿舎での選手のケアや、球場でのテーピング・ウォーミングアップやアクシデント対応などを行いました。

宿舎から練習場所までは毎日約1時間のバス移動。練習に加えて長時間の移動も疲労の蓄積や腰痛などに繋がるため、ケアが欠かせない。
理学療法士の視点でのウォーミングアップの指導のほか、選手の身体の不調や違和感に早急に対応
試合中はベンチに入ることができないため、試合前には念入りにテーピングを施す。
選手が万全の状態で試合に臨めるよう、超音波の治療機器や酸素カプセルなどの器具を持ち込み、ケアの環境を整えた。

処置のほか、長期の滞在で筋力が落ちないよう、ウエイトトレーニングを行ったり、長距離移動やトレーニングで蓄積する疲労を解消するため、入浴の際は温水と冷水のシャワーを交互に浴びて血管の収縮を促すよう助言したりもしました。

毎日40度近くまで気温が上がった灼熱の甲子園。左から宇賀神、コーチ、部長、監督、顧問の先生。

特に難儀したのは暑さ対策です。
身体に熱がこもると疲労が取れにくいだけでなく、熱中症の危険も高まります。
氷を入れたクーラーボックスに足を入れて身体を冷やしたり、保冷剤を使って効率よくクールダウンできるよう、
マネージャーにも伝達しながら対策に取り組みました。

今回の帯同についての感想を教えてください

試合後に悔し泣きする選手たちを見て、改めて彼らの野球への情熱を感じました。
また、「いい夏にしてくれてありがとう!」という歓声が聞こえ、
人の心を動かすほどの良い試合を披露した彼らは本当にすごいなと尊敬の気持ちを抱きました。
歴史的瞬間に立ち会えたことを大変光栄に思います。
今後も、地元で頑張るスポーツ選手に貢献できる理学療法士として精進してまいります。