教育研修
新入職員研修
入職は、学生から社会人への大きな転換期です。すぐに現場へ出る前に、まずは自分自身に向き合うことで、「原点」を明確化することを目標にしています。
同時に、医療・介護保険などの「知識の共有」から、出来事の捉え方などの「心の在り方」、コミュニケーションやリハビリテーションの現場で必要な実技などの実践練習を約2週間の研修期間で実施しています。
・入職後二週間のワークショップと実技練習
・各部署(施設)の見学・体験研修
ジョブローテーション
当法人では初年度より回復期勤務となり、数年目からは半年に一度ジョブローテーションを実施しています。
各病期を経験する事で、幅広い知識や視野を持ち、前後のつながりや各病期に行うリハビリテーションの意義について理解を深める ことが目的です。
リハビリテーション部定例勉強会
テーマに即して、講義と実技練習をPT・OT・ST合同で週1回実施しています。テーマはスタッフの意見も聞きながら、リハビリテーションスタッフとして必要な項目をあげています。
担当者はわからないことや疑問に感じていることについて追求し、普段の臨床に置き換え実技練習を提示します。参加者は積極的に意見を出し、各スタッフの知識の共有を図ると同時に、明日からの臨床応用へつなげていきます。
テーマ
タッチ | 感覚について | CVAの障害像 |
臥位 | 関節可動域について | 座位 |
立位 | 筋力、筋出力、筋緊張の違い | 頭頚部(Head control) |
Placing(上肢・下肢) | 寝返り | 起き上がり |
股関節 | 膝関節 | 足関節 |
整形疾患(OA、骨折) | バランスとは | 立ち上がり・着座 |
床上動作 | 歩行 | 高次脳機能 |
肩関節 | hand | Reaching |
Activity | 脊髄損傷 | 認知症 |
呼吸 | 嚥下 | ADL(食事) |
ADL(排泄) | ADL(更衣) | 失語症 |
症例検討会
当法人内にある急性期・回復期・生活期の各施設におけるリハビリテーション評価・治療について考えを深めることを目的とし、月1回実施しています。
各施設が順番に行うことになっており、発表者は自分の施設の取り組みを発表し、幅広い視点から患者・利用者の臨床像を捉え、各病態・病期別に応じたリハビリテーションの実践を目指します。
参加者は他施設の取り組みから各期別での考えを共有・意見交換をしていきます。
ケーススタディー
リハビリテーションの提供する内容が独善的にならないように、セラピスト数人で多角的な視点から検討します。
更に臨床推論能力の向上を図り、効果的なアプローチ方法の提供へ繋げることを目的として実施しています。
リハビリテーション部発表会
各施設のリハビリテーションスタッフが集まり年1回半日をかけて実施しています。
日々の臨床で疑問に思っていることを調査・研究をしていき、臨床での問題解決につなげることを目的としています。またこの発表会を通して、さまざまな学術大会の発表につなげ、発表経験を積み重ねて行き、リハビリテーションの効果検証に努めています。
令和元年度リハビリテーション部発表会テーマ
演題1 『歩行分析に向けた新しい試み』 |
演題2 『MUROsolutionを使用した麻痺側上肢自主練習の効果~現時点での経過報告~』 |
演題3 『退院後に自動車運転を希望された者の運転再開の有無と傾向について』 |
演題4 『さくら病棟における転落・転倒の要因と分析』 |
演題5 『通所型サービスC終了者の運動習慣の定着に関する追跡調査』 |
演題6 『近隣の高等学校野球部選手に対してのメディカルチェックについて』 |
演題7 『当院の回復期病棟における透析患者の傾向について』 |
演題8 『当事業所における訪問看護と訪問リハビリの利用者状況の分析』 |
演題9 『たんぽぽ利用者の栄養状態の把握』 |
演題10 『イルカゆかいにおけるMUROsolutionを用いた介入から見えてきたもの』 |
演題11 『通所リハビリの卒業に向けての取り組み』 |
演題12 『主体性を引き出すためには~人間作業モデル理論を用いて~』 |
演題13 『リハビリ意欲が低下している利用者へのマネジメント』 |
院外勉強会への参加
リハビリテーションの知識・技術発展のため、絶えず疑問や課題を持ち、常に最新の知見に触れることで、より効果的なリハビリテーション介入の構築を目指していきます。