東洋医学(漢方)外来
東洋医学(漢方)外来

Oriental medicine

東洋医学(漢方)外来とは

東洋医学とは人の体質(東洋医学用語では”証”といいます)を重視する治療法です。
一般には、漢方薬による治療が全てと思われがちですが、東洋医学の治療には、大きく4項目あります。

  • 養生食
    伝統的に知られている体力を増強させる食事
  • 気功(運動療法)
    呼吸法に特徴のある運動療法で、自律神経や免疫を整える体操
  • 鍼、灸
    ツボを刺激して体調を整える
  • 漢方薬
    植物、動物、鉱物等の生薬を混ぜて作り上げた薬で主に神経、免疫、内分泌を整える作用がある

これら4つの治療方法を患者さんの体質に合わせて用います。更に必要であれば西洋医学療法との併用療法をおこないます。
西洋医学は感染症などの原因が科学的に解明されている病気には大変すぐれた治療成績を示します。
一方、東洋医学は、
冷え性、のぼせ、生理痛、食欲低下、倦怠感、めまい、風邪にかかり易いなどの、西洋医学では十分に説明出来ない病気
(自律神経異常、アレルギー、ホルモン異常、免疫低下が関与する病気)も治療可能です。
このようなことでお悩みの方は、是非とも一度おいでください。
※当院では「鍼灸」を使用した治療は行っておりません。

東洋医学(漢方)外来のご案内

受付時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
午前8:30~12:00
加藤 士郎

午後1:45~17:00 -  加藤 士郎
(第2.4)

東洋医学(漢方)外来は混雑につき、新規受診の受入は週2名となっています。
新規受診を希望する方は予約受付(電話番号:0280-57-1011へお問合せください。

医師紹介

副院長:加藤 士郎

獨協医科大学出身
■日本内科学会認定医
■日本呼吸器学会専門医 指導医
■日本老年医学会認定老年科専門医 指導医
■日本東洋医学会専門医 指導医
■日本循環器学会会員
■日本プライマリ・ケア連合学会会員
■日本抗加齢医学会会員
■日本臨床生理学会評議員
■日本脈管学会特別会員
■ATS(米国呼吸器病学会)会員
■ACCP(米国胸部疾患学会)会員

経 歴
昭和57年 獨協医科大学卒業第一内科(心臓・血管内科)入局
昭和63年 医学博士 第一内科助手
平成7年 第一内科講師
平成16年 宇都宮東病院副院長兼任
平成21年 野木病院に漢方外来開設/筑波大学 医学群医学類非常勤講師/筑波大学付属病院 総合診療科に漢方外来開設
平成22年 筑波大学付属病院臨床教授

東洋医学は体力や体質を整え、病気にかかりづらい身体を作り上げるのが得意です。
【西洋医学的治療で症状が改善しない、全身倦怠感・食欲不振・冷え性・頭痛・肩こり】などでお悩みの方は、是非外来においでください。

表彰・受賞

日本東洋医学会 2019年ベストレビュワー賞 選出

メディア出演・関連書籍・講演

メディア出演

・ラジオ番組「養命酒健康談話室」(TBSラジオ、平成23年10月)出演
・「めざましテレビ」(フジテレビ、平成28年9月30日)

関連書籍

・読売新聞医療ルネッサンス(読売新聞社、平成22年4月)
・女性自身「新 風邪の常識教えます!」(光文社、平成24年1月31日号)
・週刊女性「健康・病気にまつわる都市伝説40」(主婦と生活社、平成24年7月24日号)
・宝島 No.727 「その『健康常識』は間違っている」(宝島社、平成25年2月号)
・女性自身「身近なアレで冬の不調をズバリ撃退」(光文社、平成26年2月4日号)
・「正しく付き合う漢方2015[完全ガイド]」(朝日新聞出版、平成27年3月)
・週刊朝日MOOK「高齢者ホーム2016」(朝日新聞出版、平成27年9月)
・「メディカル朝日」(朝日新聞出版、平成28年1月)
「高齢者プライマリケア漢方薬ガイド-チーム医療で必ず役立つ56処方」(中山書店、平成28年2月)
・漢方のポータルサイト「漢方ビュー」インタビュー(平成28年2月)
・週刊文春「漢方薬『15人の名医』」(文藝春秋、平成28年11月3日 秋の特大号)
・日刊ゲンダイ「筋肉痛に湿布では不十分 中高年の運動後の痛みには漢方薬」(日刊現代、平成28年11月30日)
・日刊ゲンダイ「話題の最前線を行く 成功のヒミツ 失敗しないコツ」(日刊現代、平成28年12月17日)
・日刊ゲンダイ「高熱が出ないにはNG 『風邪には葛根湯』の勘違い」(日刊現代、平成29年2月7日)
・Geriatric Medicine「これからの高齢者地域医療と介護における課題 -漢方薬の効果的な運用-」(平成30年1月~)
今日の治療指針 2018年度版(vol.60)「かぜ症候群」(平成30年1月)
医学会新聞 インタビュー(平成31年3月11日)
・週刊朝日「血管の若さが鍵 老いは腎臓から」(週刊朝日、令和2年6月26日号)
・日経ドラッグインフォメーション プレミアム版「特集 漢方エキス製剤 5つのギモンを解消」(令和2年12月号)
・週間朝日MOOK「未病から治す本格漢方2021」(朝日新聞出版、令和3年3月30日)
・漢方と最新治療 第30巻 第2号(世論時報社、令和3年5月25日発行)
・養命酒だより Vol.40「季節の症状とセルフケア 冷え性が原因の夏バテに要注意!」(令和3年夏号)
・月刊すこーれ No.485「身体の免疫力を高めてコロナ変異株に備える①」(令和3年8月号)
・月刊すこーれ No.486「身体の免疫力を高めてコロナ変異株に備える②」(令和3年9月号)

講演

第59回日本呼吸器学会学術講演会 市民公開講座「こんなにビックリ 漢方治療の効果」 講演②「知らないと損、漢方薬の不思議な効果」(平成31年4月14日)
・第59回日本呼吸器学会学術講演会 ランチョンセミナー28「呼吸器疾患と漢方」座長(平成31年4月14日)
第77回日本体力医学会大会 一般公開シンポジウム「漢方で肥満と痩せを予防して体力アップ」(令和3年9月23日)
・第73回日本東洋医学会学術総会「リハビリテーション×漢方=回復と飛躍の捷径」(令和5年6月16日~18日)
・第75回日本老年医学会関東甲信越地方会及び教育「高齢者疾患に対する漢方補剤の有効性」(令和5年9月30日)
・第58回日本脊髄障害医学会「リハビリテーションに役立つ漢方医学」(令和5年11月16日)

お医者さんオンライン漢方薬

毎日新聞「医療プレミア」

会員制ウェブサイト「毎日新聞 医療プレミア」にて、加藤士郎医師が「からだと病の歳時記」を連載しております。

毎日新聞「医療プレミア」
連載一覧はこちら

仕事ストレスには小柴胡湯と八味地黄丸(平成30年3月5日)
悪夢に良く効く薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」とは(平成30年4月7日)
長引く逆流性食道炎を改善した“すごい”漢方薬(平成30年9月19日)
「冷え症、片頭痛、食欲不振」を改善した六君子湯(平成30年10月22日)
便秘と下痢を繰り返す過敏性症候群に「桂枝加芍薬湯」(平成30年11月21日)
「仕事と介護」で心身疲労50代女性を漢方薬が救う(平成30年12月14日)  
義母の干渉で「不眠」更年期女性を救った漢方薬(平成31年1月15日)
「妻の認知症」でうつ状態の夫を支えた漢方薬(平成31年2月7日)
「つらい腰痛と神経痛」ダブルの漢方薬が効いた!(平成31年3月7日)
副鼻腔炎で頭痛に苦しむ男性をスッキリさせた漢方薬(平成31年4月8日)
「朝起きられない」と悩む高校生を支えた漢方薬(令和元年5月8日)
「不眠、難聴に進行」中高年の耳鳴りを漢方薬で防ぐ(令和元年6月6日)
顔と全身に突然の化膿性湿疹 そこで「十味敗毒湯」(令和元年7月16日)
肺炎後の胸水と体力低下に効果「人参養栄湯」(令和元年8月26日)

著書の紹介

著書「呼吸器病の漢方治療ガイド
プライマリ・ケアで役立つ50処方」

外来医師必携の漢方処方ガイド。
総論として,漢方の概念や考え方、診察方法,漢方薬の成り立ちと副作用、西洋薬と漢方薬の違い、呼吸器疾患に頻用する漢方薬の特徴、各論では、かぜ症候群、インフルエンザ、COVID-19などのウイルス感染症の急性期や遷延期治療、喘息、慢性閉塞性肺疾患、副鼻腔気管支症候群、逆流性食道炎、嚥下性肺炎、非定型抗酸菌症、肺癌に関する漢方治療を解説。
さらに本書で解説のある50処方の適応イラストを掲載。

「地域包括ケアシステムにおける漢方」

高齢者の医療と介護の中心となっている地域包括ケアシステムについて解説。
また、高齢者の呼吸器疾患、消化器疾患、血液疾患、循環器疾患、精神疾患、整形外科疾患、皮膚疾患における漢方の活用方法についてもまとめる。

西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!
臨床力をアップする漢方

西洋医学と東洋医学の専門医を併せもつ臨床21領域のスペシャリスト(W専門医)がプライマリ医に推薦したい漢方薬を紹介!
各科3疾患に3処方ずつを厳選して紹介,解説する.漢方治療の考え方や作用機序・有害事象・公衆衛生などの基礎的な解説,総合内科・高齢者・感染症・救急医学の臨床横断的解説も充実.西をみてから東をみることで臨床力をレベルアップする「漢方薬治療指針」!

高齢者プライマリケア漢方薬ガイド-チーム医療で必ず役立つ56処方

高齢者のプライマリケアに活用できる漢方薬処方ガイドの決定版!
高齢者の疾患29に対し、最初に使いたいファーストライン3処方を中心に適応症状や使い方のポイントを解説。ひと目で分かる症状のイラストや図を駆使してビジュアルに理解できるように工夫。
医師はもとより薬剤師、看護師、介護士らチーム医療スタッフ全員で使える医療関係者必携書。

プライマリ・ケアのための高齢者疾患と初めに覚えたい、この処方
本書は医療関係者向けWebサイト『漢方スクエア』(会員制、登録無料)内で連載されたものを元に、加筆・修正を加え1冊にまとめたものである。
高齢者、特に老年症候群(高齢になって診療や介護・看護を必要とする症状・徴候)の症状が顕著になる75歳以上の診療と健康管理に対して、漢方薬の効果的な使い方をファーストライン、セカンドラインとして具体的に提示されている。

本書は医療関係者向けWebサイト『漢方スクエア』(会員制、登録無料)内で連載されたものを元に、加筆・修正を加え1冊にまとめたものである。
高齢者、特に老年症候群(高齢になって診療や介護・看護を必要とする症状・徴候)の症状が顕著になる75歳以上の診療と健康管理に対して、漢方薬の効果的な使い方をファーストライン、セカンドラインとして具体的に提示されている。