食物アレルギーと食物負荷試験について
食物アレルギーと食物負荷試験について

食物アレルギーとは、食べ物が原因でじんましん、呼吸困難、腹痛などの症状が出る病気です。まれにアナフィラキシーと呼ばれる重篤な症状を引き起こすこともあります。そのため、「何をどこまで食べて大丈夫なのか」を正しく見極めることが大切です。当院では、アレルギー症状に配慮した安全な環境のもと、食物負荷試験を実施しております。

食物負荷試験とは

アレルギーが疑われる食物を実際に摂取し、症状が出るか・出ないかを直接確認する検査です。

①少量摂取で出現するかどうか
②どの摂取量で症状が出現するか
③日常摂取量が摂取できるかどうか
を確認することができます。

食物アレルギーは血液検査や皮膚テストだけでは完全に確定診断できないため、この試験が最も信頼性の高い検査となります。安全に食べられる範囲を確認し、適切な食事管理へ繋げるために役立てていきます。


検査の流れ

検査前

あらかじめ当院小児科を受診し、当院での食物負荷試験が可能かを判断し、可能な場合は検査日を決定します。
食物の種類によっては食物不可試験が当院で実施できないものもあります。

風邪をひいたり、体調が悪いときは、前日までにお知らせください。
抗アレルギー薬は3日前、ぜんそく薬は1日前に中止してください。

検査当日

負荷試験当日は朝食を控えてください。多少の飲み物はかまいません。

9:00小児科外来にて診察を行います。
※検査に必要な食物は患者さんに持参いただいております。
9:301回目の負荷試験を行います。
経過中は、お子さんの様子をよく観察していただき、絵本などを見ながらリラックスしてお過ごしください。
10:002回目の負荷試験を行います。
11:00~12:00帰宅となります。
帰宅後もお子さまをひとりにしないで、様子を見てください。
皮膚の痒みや軽度な発疹はザイザルを服用して、翌日ご連絡ください。
咳、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸)、嘔吐、下痢など強い症状が出たときは救急病院を受診してください。

持ち物

負荷試験同意書、事前に処方する抗ヒスタミン薬、負荷試験の際に使用する食物

費用

保険適用・医療費助成の対象です。
食物経口負荷試験には各種健康保険が適用されます。
また、自治体の小児医療費助成制度が適用されるため、窓口での自己負担金(実費)は原則発生いたしません。
※検査用に持参していただく食品(卵、牛乳、うどんなど)の購入費用のみご家庭でのご負担となります。

検査時にアレルギー症状がでた場合

検査に伴って、アレルギー症状が出現する可能性があります。

・皮膚症状(赤み、じんましん、むくみ、かゆみ)
・呼吸器症状(鼻水、咳、ゼーゼー、呼吸困難)
・消化器症状(腹痛、吐き気、嘔吐、下痢)

これらの症状が確認されたら摂取を中止し、必要な処置(内服や点滴、注射など)を行います。